009 吉田樹人 個展 YOSHIDA Shigeto Solo Exhibition
浮遊するもの -Floating Substance-
07.19-08.24



会期:2013年7月19日[金]-8月24日[土]入場無料
10:00-18:00 土日祝日休 (第4土曜日を除く)*初日は18:00よりご覧頂けます。
夏期休暇のお知らせ:8月14日~8月18日
会場:Gallery t
オープニング レセプション:7/19(金)18:00-20:00
関連企画:吉田樹人 アーティスト トーク「都市の捉えかた」
日時:7月27日(土)14:00-16:00
入場料:500円(ワンドリンク付き)定員:15名
吉田樹人が今回の展示やテーマについてゲストとお話いたします。
*お菓子などの簡単な軽食をご用意しております(無料)。
ゲスト:墨屋宏明(BOAT PEOPLE Association)
企画・モデレーター:木内 聡子(Gallery t)

 
[ お申し込み方法 ]
bstyle-galleryt@toho-beads.co.jp宛てに、タイトルを「吉田樹人 アーティストトーク 参加希望」とし
お名前(ふりがな)、ご連絡先(tel)を明記したお申込メールをお送りください。 

プレスリリース

Gallery t では、2013年7月19日(金)〜8月24日(土)まで、吉田樹人 個展「浮遊するもの-Floating Substance-」を開催いたします。
都市の中を歩く時にすれ違う建物が、いつの間にか取り壊され完全に消えてしまったとしても、私たちはその存在はおろか、その事実にさえ気づかないでいることがあります。吉田樹人は、バス停、人道のトンネルなど、日頃あまり気にとめないものを都市の中からモチーフとして選び、そのものの持っている色や質感を削ぎ落とすように、段ボールや鉄などを素材として用いて、室内空間や屋外の別の場所に再構築することで、都市の持つ「流動性」や「不確かさ」を示唆してきました。近年発表した発泡スチロールのみで作られた《スベリダイ》(中之条ビエンナーレ,2011)は、削り取られた「におい」や「感触」を彷彿とさせ、見る者を幼少期の身体的感覚へと回帰させるきっかけとなったでしょう。

本展ではギャラリーが位置する台東区柳橋に着目し、現在、使用されずに停泊している屋形船に焦点をあてた新作《ヤカタブネ》(「都市の形」シリーズ第5作目)を発表いたします。神田川の河口にかかる柳橋は、隅田川と合流する地点で、古くは吉原へ向かう猪牙船や納涼船がたち並び、客をのせて、北へ川を上ったといいます。川に漂い、時とともに朽ちていく構造体を再び体現することは、都市の変化から取り残され消え行くものの儚さや遠のく記憶を引き戻し、汲みとる行為と言えます。私たちの感覚を静かに刺激する作品像をぜひご覧ください。

企画:木内 聡子(Gallery t)











Shigeto Yoshida,《ヤカタブネ》, 2013
w2100×h1650×d7800(mm), Corrugated plastic





〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11