018 鈴木博貴 -勝つ虫と妖生ちゃん展- 6.6-7.4


Hirotaka Suzuki Solo Exhibition
鈴木博貴 -勝つ虫と妖生ちゃん展-

6 June - 4 July 2014 
2014年6月6日(金)- 7月4日(金)
10:00-18:00 土日祝日休(※但し6/28(土)は開廊) 入場無料

オープニング レセプション 6/6(金)18:00-20:00

会場:Gallery t 〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11
主催:トーホー株式会社

この度、2014年6月6日(金)から7月4日(金)まで、「鈴木 博貴–勝つ虫と妖生ちゃん展–」を開催いたします。鈴木博貴は、文星芸術大学を卒業(2003)、第14回 青木繁記念大賞展 特別賞を受賞後(2005)、「僕は妖精を見た。展」(P-House, 2010)を開催するなど、精力的に活動しています。本展では、新作十数点の発表、販売をいたします。是非ご高覧いただきますよう、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
 
Gallery t
|本展によせて|
「現代美術家鈴木は、一貫して妖“生”を描き続ける」、生きとし生けるものすべてに宿る目に見えない何かの象徴が妖生ちゃん。物体の存在が消えてもなお生き続ける妖生ちゃん。シャーマンのように彼はそれを我々に伝える。
突然だが、皆さんは「広島県大和ミュージアム」に残る人間魚雷で出撃する方の最後の肉声を聞いたことあるだろうか?実は、今回の展示で一際目を引く新作《畳一畳ほどの思い》(2014)を見た時に、思いもよらずその時の衝撃を私に思い出させた。人間魚雷の良し悪しや歴史観や戦争論は全く別に、そこには、一人の人間が必死に何かに向かい一歩もひかずに戦う覚悟を決めた純粋な生きる力が宿っている。今回の展示において、日本的素材を駆使して鈴木が見事に再生したのは、前進のみ許される勝つ虫(トンボ)を甲冑にまとい、すべての無駄や邪念を排除し、たった畳一畳の空間の中で意を決し戦う覚悟を決めた武士の生きる力である。
少々固い紹介となってしまったが、ぜひ気軽に個展に足を運んでもらいたい。なぜなら、今回の個展では、上記に限らず種々様々な妖生ちゃんが舞っており、それはきっと、マテリアリズムによる幸せに満足できない鑑賞者に、目に見えないものの慈しみさや、それによる幸せ、そして明日を生きるための活力を与えてくれるだろうから。これは実物の作品をその場で鑑賞することでのみ楽しむことができる贅沢な感覚であり、鑑賞者の中には自らの空間にその作品を置いておきたくなるかもしれない。

Gallery Fm[エフマイナー]
森田 博和
プレスリリース




《畳一畳ほどの思い》, 2014
畳、アクリル、漆紙
h1760×w880mm
photo: Hideaki Hosoda





〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11