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『ビーズステッチアクセサリーのできるまで』講習REPORT
2005年6月14日(火)〜19日(日) アメリカ ミルウォーキー

ある日突然ボスに呼ばれこう言われました。
『BEAD&BUTTON SHOWで修行して来い。』
その頃はまだ、日本ビーズ界はテグス/スワロ使いが主流でした。
針と糸はとかく面倒な細工と思われ、まだまだ日の目を浴びていなかったのです。
途方にくれながら、英語の心もとないスタッフはアメリカへ放り出されたのでした。


〈ガイドと講習プログラム〉左が『BEAD & BUTTON SHOW』のガイド。イベントスケジュールや出展者ブースの案内などが掲載されています。右は講習プログラム。毎日たくさんのクラスがあり、この中から受けたい講習を選びます。 まず、≪BEAD&BUTTON SHOW≫の紹介を。
最近はビーズ情報誌でとりあげられるようになりましたね。
アメリカのBEAD&BUTTON誌が主催する大きな展示会のことです。
会期中は一般・中級・上級とにわけられて100を超える講習クラスが開かれています。(基本的に予約制になっており、人気のクラスはすぐに締め切られてしまうので、受講を考えている人は要注意!)
講習クラスは、だいたい朝から昼休みをはさんで夕方まで、内容によっては半日のものや、夕方からのクラスもあります。
難易度の高いクラスになると2日間連続で宿題もでます。

〈講習プログラムの内容〉中は講習日時と作る作品の写真。あまりに多くて迷ってしまいますが、皆一つでも多くの講習を受けようと、スケジュールを組んでいました。 学生気分にもどりつつ朝から講習にでかけるのですが、何度目かになる今でも初日はとても緊張します。
朝は早めに行った方がよいですよ。
なぜなら、最初に課題のセット選びがあるからです。
教室には作品見本とセットが準備されているのですが、色違いのセットがあり早い者勝ち…、先生によっては、サイズ違いもあって密かに争奪戦なのです。
いつも課題の作品見本やセットと併せて、その他の作品やキット品も展示してあるので、お昼休みやちょっと休憩の合間に見学してまわるのも楽しみのひとつです。
講習が始まると、先生から作品の基本的な説明があります。

〈工具〉基本的な工具やはさみは持参することになっています。特に指定がある場合は針や糸も…。 作業が進むにつれて、キットに使用しているビーズの説明も入り、それに呼応するように参加者もビーズや糸についての質問や意見をどんどん出して情報交換の場になっていきます。
真面目な日本人の私たちは、少しばかり『ん?こんなにおしゃべりしていてもいいの…?』との思いはあるものの、真面目な話から、どこのお店が安い〜昨日のクラスの様子や人気のクラス談義へとおしゃべりに発展していきます。気づけば先生もおしゃべりに参加して、ずっとビーズの話題は続いていくのです。
このように書くと、いたって円滑に受講しているようですが、実情はといいますと、はじめから悪戦苦闘… だって英語ですもの。
〈講習の説明書〉全て英語の講習用説明書。日本のものと違い、ほとんど図がありません。 しかも日本のキットと違い、クラスによっては説明図がほとんどない場合もあるのです。
しかし!いつも先生や受講生の方々の暖かい支援によって、どうにか作品を完成に近づけることができ、楽しく受講してくることができました。
日本の講習風景と大きく違う点は、間違えても直したりせずにそのまますすんでいくところ…?
本人としては気になるので、直したい意思を伝えるのですが、逆に『なぜなの?』と訊かれる始末。間違いもアレンジと捉え、自由に作品は発展していき、先生もそれを奨励してくれているようです。
しかも個々のスピードで作業は進み、質問があると先生に声をかけます。
〈チケットとアンケート控え〉チケットには申し込んだ人の名前が入っています。アンケートは講習終了後に提出するもので、生徒にも控えとして渡されます。もちろん全て英語です。 先生は受講生の間を飛び回って、色々な場所でおしゃべりに参加していきます。
そして、最も大きな違いは、作品が完成しないところ!
受講するクラスにもよりますが、課題作品は何日もかけて作るレベルのもので、1日ではとても完成できないのですが、それで良いのです。
教室は、新しい技術を習得するとともに、情報交換(おしゃべり?)の場であり、ビーズファンの集いなのです。
失敗や作業が遅れることへのプレッシャーもないこの独特のスピード感から、なんだか前向きな気分になっていきます。


そして、ショッピング!
金具・キット類・本そして、本当に世界のビーズが会場いっぱいに展示されており、1日ではとてもまわりきれません。
さすがビーズファンの集い、考えることは皆同じらしく、TOHOで発売を控えている新金具や、検討中の天然石を発見したりと、スタッフは密かに自分達の方向性を再確認したりしています。
そんな大きな展示会ですので、もし機会があって参加する場合には、大きなバッグを空っぽにして十分な時間をとって行くことをお薦めします。
(お財布の中身を確認していくこともね。
例年、私たちは財布が空になっても買い物を続け、支払い時に青くなって小銭まで全部出すはめに。『今年こそは』と計算しながら買い物したはずなのに、今年もまた…。)

〈ロゴ入りトートバッグ〉『BEAD & BUTTON SHOW』に参加登録すると特典でもらえるロゴ入りトートバッグ。かなり大きく、たくさん買い物をしても大丈夫です。(サイズがわかるように、トーホーのパックビーズを並べてみました。)色は毎年変わるようで、記念品として販売もしています。 〈ネームカードとピンバッジ〉こちらも参加登録するともらえるネームカードとピンバッジ。カードには参加者の名前が入っており、首から下げられる紐が付いています。ピンバッジにも『BEAD & BUTTON SHOW』のロゴが入っています。

とはいえ、スタッフにとってここまで全く余裕なしでした。笑い事ではなく…。
1日フルで真剣・集中の毎日が一週間とは、学生のときでさえ無いような濃いものでした!
(講習風景などの写真がほとんどないことが、余裕のなさを証明しているような…。)
でも、何度行ってもこの濃い体験度と感動に変わりはないのですが。(余裕のなさも。)
しかしそのおかげで、このページに掲載する作品達を準備することができました。


ここまでくることができたのは、英語のわからない私たちに親切にしてくださった先生方や、BEAD&BUTTON SHOWスタッフの方達のおかげです。
そしてなにより、TOHOの理解あるボスに!
この場をおかりして、感謝の意を表したいと思います。


今後、ビーズステッチファンがどんどん増えていってくれることを願って…。


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