019 太田 悠 –SHIBARI with Red Torso– 7.11-8.8


Yu Ota Solo Exhibition
太田 悠 –SHIBARI with Red Torso– 

2014年7月11日(金)- 8月8日(金)
10:00-18:00 土日祝日休(※但し7/26(土)は開廊)/入場無料

*オープニング レセプション 7/11(金)18:00-20:00
*クロージング パーティー 8/8(金)16:00-18:00
ワークショップ開催 7/26(土) 14:00-16:00 参加費無料

会場:Gallery t 〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11
主催:トーホー株式会社

この度、Gallery t では、「太田悠–SHIBARI with Red Torso–」を開催いたします。太田悠は、2009年からNPO法人美学校にて絵画とドローイングを学び、近年、「TRANS ARTS TOKYO」(2012)、渋家「イケる気がする」展(HIGURE 17-15 cas, 2013)など、展示やイベントを開催し、精力的に活動している現代アーティストです。本展では、縄を使用した新作インスタレーションの発表、作品の販売をいたします。是非ご高覧いただきますよう、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

Gallery t

|本展によせて|
 “shibari”とは、「(日本の)緊縛」を指す言葉として今や海外でも認知されています。英語で言う「bind(縛る)」では翻訳し得ない日本固有の文化的背景を感じさせる言葉です。
 「緊縛」というと今日ではSMプレイのイメージが強いでしょう。しかしそのルーツは江戸時代、罪人を捕らえるための補縄術にあると言われています。当時は罪人の身分や性別によって縛り方が異なるなど、細かいルールが存在していましたが、そのような体系を引き継ぎ、発展して、プレイとしての「緊縛」が形成されてきました。またこれまでも、月岡芳年や伊藤晴雨、団鬼六など多くのアーティストが「緊縛」という題材に取り組んできました。そしてインターネットが普及した現代では、本来マニアックなプレイであるはずの「緊縛」は、かなりの認知度を得ていると言えるでしょう。
 そのような時代において、私もひょんなことで緊縛にふれ、その魅力に取り憑かれてしまった一人です。

  緊縛がより身近になる一方、アートの分野では表現方法が多様化し、従来の様式に捕らわれない自由な作品作りをアーティストは求められています。

 私は普段“フェティッシュ”や“エロティック”をテーマに活動していますが、本展覧会では特に、緊縛を知るなかで感じた「興奮」「不自由」そして「解放」と「癒し」を、彫刻や写真、インスタレーションによって作品化し、現代のエロティックアートの可能性を探っていきたいと思います。
  下の写真にある《真っ赤なトルソー》は、縛られ自由を剥ぎ取られた、無惨な肉体の象徴であり、私自身です。 不自由な(私の)身体は、個人(私)を忘却した《肉の塊》に変態し、こう語りかけます。
「もう自由なんかいらない」
太田悠 

プレスリリース

1989年東京生まれ。
2009年からNPO法人美学校にて絵画とドローイングを学び、“有機的な線”をモチーフに作品を作り始める。
2011年アートグループ渋家に加入(現在も継続)。多ジャンルの人と触れ合う環境に身を置くなかで、インスタレーションという芸術手法に強い関心を持つ。砂を用いたインスタレーション作品の制作に取り組む。
2012年から緊縛を学び、フェティシズムやエロティック文化の研究を始める。2013年渋家企画「イケる気がする」展で美・食倶楽部とコラボしアートパフォーマンス『女体盛り』をリリース、モデル兼アートディレクションを務める。現在はアート・フェティシズム・エロティックをキーワードに国内外で活動中。





新作《Shibari with Red Torso》
インスタレーションのイメージ(部分), 2014
縄、紙粘土、アクリル, 15×22.5×11cm





〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11