024 鈴木 知佳 「色を逃れる 白を失う-Sampling of the elements of the blank-」 11.28-12.20


Chika Suzuki Solo Exhibition
鈴木 知佳 「色を逃れる 白を失う-Sampling of the elements of the blank-」

2014年11月28日–12月20日
Fri. 28 Nov - Sat. 20 Dec 2014
Open Tue.-Sat. 11:00-19:00 日・月・祝日 休廊 ※12/6(土)休廊
※ Gallery t の開廊時間、定休日を11/28より変更いたします。

■ オープニング レセプション 11/28(金)18:00-20:00
■アーティスト トーク 12/13(土)14:00-16:00
ゲストに加賀美令氏をお迎えして、トークイベントを開催いたします。
※ 詳細はHP/facebookにて。
プレスリリース

Gallery t では、2009年に東京造形大学大学院を修了した、鈴木知佳の個展「色を逃れる 白を失う-Sampling of the elements of the blank-」を開催いたします。本展は、自身もアーティストとして活動している平嶺林太郎による企画になります。平嶺は、出身島である甑島【こしきじま】を舞台に「甑島で、つくる。」KOSHIKI ART PROJECT(2004-2013,鹿児島)を開催するなど、積極的に企画者としてプロジェクトを手掛け、島の営み・場所とアーティストの表現を組み合わせることで、その土地のもつ隠れた魅力やアーティストの才能を発掘してきました。第1回企画「新井李奈 個展」(2014.10.31-11.22, Gallery t)と合わせ、会期中、ゲストに加賀美令氏をお迎えして、新井・鈴木、両作家のインタビュー形式のトークイベントを開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
–Gallery t 木内聡子

|本展に寄せて|
鈴木知佳は、制作を通してモノが体現している時間にせまり、そのモノの記憶と本質を表現する作家です。《名付けられた色の終わり 名付けられない色のはじまり》では、海辺で採取された砂が一粒一粒と並べられることで、わずか数ミリ足らずでありながらも、珊瑚やガラス、プラスチックなど、かろうじて元の素材が感じられ色をとり戻してゆきます。アクリルキューブの作品《空白のドローイング》シリーズは、モノの持ち得た領域を細密に模刻した空洞によって、モノの形状と存在の記憶を止めています。写真作品《the latest model/plastic landscape》で被写体となっているモノは作家自身が海辺で拾ったプラスチックの漂流物です。海辺でゴミとして燃やされたプラスチックの日用品が燃え尽きる事なく冷えて固まり、波に晒されて風化していったそれらの姿は山や大地の縮景のようでもあり、元々は人工物であった小さな塊に、大自然と変わらない大きな力を感じます。
本展では、近年展開してきたシリーズを陳列する展示構成により、鈴木知佳という作家の在り方を充分に感じられる機会になることでしょう。今回の企画はGallery tの母体となるトーホー株式会社で製造された一粒のグラスビーズと鈴木知佳の視点が私の中で重なり合いこのような展開となりました。ビーズやアクセサリーにも潜むアートの可能性を作家の視点を通して感じて頂ければ幸いです。
–展示企画者: 平嶺林太郎





《新作のためのドローイング》
写真 左/右: the latest model/plastic landscape, 2014
ラムダプリント, アクリルマウント, サイズ可変







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