【wax】 
 
『必要ない』という方から『使い易い』という方まで、一番好みがはっきりとでる資材がこれではないでしょうか。 
TOHOのキットでも、【あると便利】とは記載していますが、絶対必要とはしていません。アメリカでも、それぞれの好みにまかされているようです。 
糸につけるという作業が同じのみで、効果は全く異なる次の2種類。 
試しに両方を使って、同じパーツを作り比べてみるとその特徴を理解しやすいので、おすすめです。
 
  
■Bee's wax 
文字通り訳して『蜜蝋』です。 
ビーズではあまりききませんが、キルトをされる方にはおなじみですね。 
塗ると少しペタペタしますが、これで、Nymoも糸くずれすることはありません。 
Nymo糸で2本取りをする時、これを思いっきりつけて2本をしっかり合体させる方法をアメリカで習いました。 
すべりどめ効果もあるため、かなり引き締まった作品作りができます。 
でもビーズにワックスがつくのが気になる人には、おすすめできません。
  
■コンディショナータイプ(THREAD HEAVENなど) 
TOHOが採用しているのはこちらのタイプで、合成樹脂からできています。 
糸のすべりを良くする働きがあり、静電気をおさえて糸をもつれにくくし、糸くずれを補修します。
  
TOHOが『THREAD HEAVEN』を採用した大きな理由は、そのコンパクトなサイズが持ち運びに便利だったから。 
採用を決定するまで、いろいろ試しました…。 
コンディショナータイプも蜜蝋も、コンパクトで持ち運べるものがあまり見られなかったのです。 
商品名は秘密ですが、コンディショナータイプで1点、使い心地の良いものがありました。 
しかし、とても大きくて扱いにくい。しかも、使用面が剥き出しなので、保管に気をつけないとホコリがはいってしまう ― とか、 
とても便利なサイズの蜜蝋を発見して、スタッフ大喜びでお取り寄せ。しかもスティックタイプで見た目も良い感じ。…しかし、ものすごくにおいのあるものだったなど。
  
自分に適した資材を見つけるのって、時間も労力もかかって結構大変ですよね。 
難しいような、楽しいような…。
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